端島(軍艦島)
長崎港から船で約40分のところに位置する端島(はしま)。小さな海底炭坑の島は、岩礁の周りを埋め立てて造られた人工の島です。岸壁が島全体を囲い、高層鉄筋コンクリートが立ち並ぶその外観が軍艦「土佐」に似ていることから「軍艦島」と呼ばれるようになりました。最盛期の1960年には約5300人もの人が住み、当時、日本一の人口密度を誇っていました。島内には小中学校や病院などを完備、映画館やパチンコホールなどの娯楽施設もあり生活の全てを島内で賄うことができたそうです。
端島炭坑の石炭はとても良質で、隣接する高島炭坑とともに日本の近代化に大きく貢献しました。しかし、主要エネルギーが石炭から石油へと移行したことにより衰退の一途をたどり、1974年に閉山。島民はさまざまな思いを胸に島を去り無人島となりました。
2009年に一般の方の上陸が可能となり、現在では多くの方が上陸ツアーに参加して軍艦島を訪れています。
長崎市公式観光サイト「travel nagasaki」
2015年7月世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産 ~製鉄・製鋼、造船、石炭産業~」として正式登録されました。
軍艦島は通称で、正式名称は端島です。
私も2018年にツアーに参加しましたが、その時は船は出航したものの軍艦島付近の波が高くて着岸&上陸できず。
船酔いだけして帰ってきた苦いリベンジでやって来ました。
やまさ海運 軍艦島上陸周遊クルーズ
- 料金
大人4,200円+310円(長崎市施設使用料・軍艦島上陸料) - 運航便
9:00出航・13:00出航の1日2便
それぞれ所要時間2時間半 - 集合場所
長崎港ターミナル(路面電車「大波止駅」から徒歩約5分)
軍艦島上陸ツアーはいくつかの会社が運行しており、船の大きさだったり、金額だったりキャンセル規程だったりがそれぞれ少し違います。
私は船酔いしやすいので大きめの船を利用したく、せっかくなら前回と違う会社を利用したい。ということで、やまさ海運を選びました。
やまさ海運の軍艦島上陸周遊クルーズは事前にネットから予約が可能です。
大人4,200円/人(+長崎市施設使用料310円)ですが、公式サイトでは早割も実施しています。
ちなみにじゃらん遊び予約からも予約できるので、期間限定のじゃらんポイントが余っている人は確認してみるといいかも知れません。
乗船から軍艦島まで
私は午前の便を予約したので9:00出航。
8:15頃より乗船券販売開始、8:40より乗船開始というスケジュール。
予約は事前にしていますが、支払いは当日行うため、長崎港ターミナルの窓口に早めに行く必要があります。
公式サイトには事前に上陸誓約書を印刷して用意するように記載がありましたが、誓約書は窓口に用意があったので忘れても安心です。
受付したらパンフレット、乗船券、上陸券、ツアーのシールをもらえました。
8:40乗船開始ですが8:35頃には既に桟橋には行列があったので並びます。
出航してから軍艦島まで40分程のクルーズです。
船酔い対策
前回は船酔いで完全にグロッキーになりましたが、今回は船酔いはしませんでした!
対策は以下の通り。
酔い止め薬
ネットで調べた感じ、アネロンという薬がよく効くようだったので購入。
薬なので人によって合う合わないはあると思いますがご参考まで。
船の真ん中の席に乗る
前回は窓の外の景色も見たい!と窓側の席に座りましたが、結果的に波が高くて船が揺れた影響を受けて失敗。
今回は景色を見たい気持ちをグッと堪えて、揺れの影響が比較的少ない真ん中の席を選択しました。
基本的には窓側から席が埋まる印象なので、余裕を持って座席を確保。
船酔いして上陸して楽しめないともったいないですからね。景色は我慢しました。
ちなみに、軍艦島に向かうまでに窓から見える景色について船内アナウンスでガイドしてくれますが、右側の景色の話が多いです。
アナウンスでも「右側が中心になります」と言っていたので、景色を楽しみたい場合は右側の窓側の座席を確保しましょう。
また、沖に出て景色のアナウンスするものがなくなるとモニターに軍艦島の紹介動画が流してくれたりします。
軍艦島
今回は雨降ってたのでダメかなと思っていましたが、波は問題なかったようで上陸できました!やったー!
見学ツアー
軍艦島ではガイドさんに着いていく形で、3ヶ所の見学エリアを回ります。
建物の説明だったり当時の様子をガイドさんがマイクを使って話していただけますが、言葉が明瞭に聞こえたので、とても良かったです!
こういうツアーではスピーカーの音質が悪くてガイドさんの声が聞き取りにくいケースも少なくないですが、地味ながら嬉しいポイントでした。
炭鉱が稼働していた頃は24時間3交代制でずっと明るかったので当時は灯台がいらなかったとのこと。
現在建っている灯台は、軍艦島から人がいなくなってから必要になって建てられたもの。などなど興味深い話が色々な話が聞けて大満足でした!
周遊クルーズ
軍艦島から長崎港へ向かう帰りの船は、そのまま直帰するのではなく、軍艦島を周遊してくれます。
最初は軍艦島を左手に周って、次は右手に軍艦島が見られるように周ってくれました。
座席の争いだったり、不公平感がないように配慮してくださって嬉しいポイントでした。
2月の雨の日の服装
当日の天気
軍艦島の天気ではないですが、当日の長崎市の天気はこんな感じ。
雨予報ではなかったものの降水確率40%で小雨が降っている感じでした。
当日の服装
- ユニクロのヒートテックウルトラウォームTシャツ(超極暖のやつ)
- 裏起毛のパーカー
- ユニクロのシームレスダウンパーカー
- カーゴパンツ
- ユニクロのヒートテックタイツ(極暖のやつ)
- ユニクロのヒートテック靴下
- レッグウォーマー
- DANNERのWRAPTOP LIGHT 3(レインシューズ)
- アントラーズのポンチョ
- 手袋
ほぼユニクロのヒートテックで固めていきました。
雨も降っていたし、海上なので風も確かに吹いてはいたんですが、どちらもそこまで強くなく、割と余裕で過ごせました。
カイロも持っていきましたが、寒い!カイロが欲しい!とは一度も思わなかったので、装備としては良かったと思います。
桟橋は床が鉄格子なので、靴が平らなものが推奨されています。
見学するエリアはコンクリートで舗装されているので、普通のスニーカーで大丈夫です。
私は雨予報だったのでレインシューズで行きました。
雨対策
軍艦島は傘がNGなので、雨の日はポンチョやレインコートが必要です。
先程書いた通り、私はサッカー観戦のポンチョを使いました。
やまさ海運では、軍艦島に向かう途中でポンチョの船内販売(200円)の呼びかけがありました。
しかも未開封なら帰りに返金可能ということで良心的。
なので、基本的には皆さんポンチョを着てツアーに参加していました。
ちなみに長崎港ターミナルにも販売がありましたが、こちらは販売後の返金してくれません。
まとめ
2回目の挑戦で軍艦島に上陸することができました!
最後に軍艦島上陸証明書を貰えました。嬉しい。
軍艦島は日々少しずつ崩れていっており、大きな台風が来たら大きく崩れるかもしれないところがいくつもあるようです。
今後、見れなくなったり、立ち入れなくなったり、最悪の場合は今は運航されている上陸ツアー自体もNGになる可能性も考えられます。
いつか行きたいと思っている方は、行けるうちに行くことをオススメします!
上陸できるかは天候の運次第な面もあるので、またチャレンジしないといけないかもしれないことを考えると、早ければ早いほうがいいのは間違いないです!
コメント