あらすじ
とある雑居ビルの2階。カトウがギターを弾こうとしていると、テレビの中から声がする。
『ドロステの果てで僕ら』公式HP
見ると、画面には自分の顔。しかもこちらに向かって話しかけている。
「オレは、未来のオレ。2分後のオレ」。
どうやらカトウのいる2階の部屋と1階のカフェが、2分の時差で繋がっているらしい。
“タイムテレビ”の存在を知り、テレビとテレビを向かい合わせて、もっと先の未来を知ろうと躍起になるカフェの常連たち。さらに隣人の理容師メグミや5階に事務所を構えるヤミ金業者、カフェに訪れた謎の2人組も巻き込み、「時間的ハウリング」は加速度的に事態をややこしくしていく……。
襲いかかる未来、抗えない整合性。ドロステのはてで僕らは ――。
【ネタバレなし】映画全体の感想
ベタな感想だけど、どうやったらこんな脚本思いつくんだ!というくらい現在と未来が複雑に絡み合っていました。
2分後の自分達の行動を見ることで、辻褄が合うように自分達の行動を演じなければいけないことに悩んだり、逆にそれを利用したり。
「これはどういう繋がりだ?」と考えながら観るので、ちょっと頭が軽く疲れるくらい。
そういう意味では『リバー、流れないでよ』の方が気楽に観れて個人的には好みだったけれど、色々と伏線が回収されていく『ドロステの果てで僕ら』もとても面白かったです!
ずーっと話が続いていくので、ワンカットなのかと思ったら、正確にはワンカットではないらしい。
これをワンカットってスゴすぎ!と思っていたので、逆にどこが繋ぎ目なのかわからずビックリ。
繋ぎ目を感じず、リアルタイムで色んな事象が起きている緊迫感があって、あっという間の70分でした。
【ネタバレあり】細かなシーンあれこれ
- 自分なら2分後の未来から話しかけられたら怖くて電源抜いちゃいそう。
- 振られたのにオッケーだったと振る舞うカトウかわいそう。
- 家のモニターを持ち出してカフェに持っていきたいとか考えつくなんて悪魔の発想。
- どこまで長いコードなんだよ。
- ビデオデッキに100万円入ってることは未来から教わったとして、ヤクザがビデオデッキがカフェにあることはどうやってわかったんだ?
- カトウに指示を出すオザワ優秀すぎる。
- ケチャップ、シンバル、ゼブラダンゴムシすごい。
- あんなに簡単に未来を変えられてしまってタイムパトロールは、これまでちゃんとタイムワープを取り締まれていたんだろうか。
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